Teamsのアンケートが集計されない理由|デジタル化が進まない職場に共通する“3つの欠陥”

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あなたの職場はデジタル化が進んでいますか。

会議では Teams を使い、 議事録をオンタイムで作成し、

大型モニターに画面を映しながら進める──

一見すると、デジタル化が進んでいるように見えます。

しかし、会議の“中身”はどうでしょうか。 ロジカルに進んでいますか。

データを使って議論できていますか。

もし「旧態依然としていて、なんとかしたい」と感じているなら、

あなたは私と同じ悩みを抱えているのだと思います。

実は私も、まったく同じでした。

そんな中、ある出来事をきっかけに

「デジタル化が進まない職場の本質」が見えてきたのです。

私の部署は分析業務が中心で、

今回、5S活動の一環として“分析室の問題点”を洗い出すことになりました。

若手の5S推進者たちは、 Teams に PowerApps を貼り付け、

全員にアンケートを提出させました。

大量の意見が集まり、私自身も「いい指摘だ」と思う内容が多かった。

しかし── 打ち合わせ当日の朝になっても、

誰もそのアンケートを集計していないのです。

前回も同じでした。

結局、集計も分析もないまま、

「何か意見はありませんか?」と会議が始まり、

声の大きい人の発言で方向性が決まってしまう。

“なんのためのアンケートなのか?”

私は管理職を降りた身ですが、

この非ロジカルな進め方にどうしても我慢できませんでした。

そこで、限られた1時間でアンケートを集計し、

重複意見を整理し、優先順位をつけて会議に持ち込みました。

その結果── 会議は驚くほどロジカルに進行したのです。

この記事では、

「Teamsのアンケートが集計されない職場は、なぜデジタル化が進まないのか」

その本質を、私の体験をもとにお伝えします。

第1章:アンケートを“データ”として扱うための準備

1-1 まずはアンケートを層別し、S→Q→Dの順に整理した

打ち合わせ当日の朝、誰もアンケートを集計していない状況でした。

このままでは、また「何か意見はありますか?」と始まり、

声の大きい人の発言で方向性が決まってしまう──

前回と同じ失敗を繰り返すだけです。

そこで私は、限られた1時間でアンケートを 層別(S・Q・D) しました。

  • S(Safety:安全)
  • Q(Quality:品質)
  • D(Delivery:作業効率)

さらに、S・Q・D のどれにも当てはまらない意見については、

5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)に関わる内容として

「その他5S」に層別しました。

機器分析の現場では、 安全 → 品質 → 効率 の順で優先順位が決まっています。

だから議論もこの順番で進めるべきだと判断しました。

さらに、各項目の中で 多数意見 を抽出し、

「どの問題から手をつけるべきか」が一目で分かるように整理しました。

図. アンケート意見層別から共通意見抽出までの流れ図

1-2 多数意見について“不具合”と“想定被害”を明確化した

層別しただけでは、まだ議論はロジカルになりません。

そこで私は、多数意見について

  • 何が不具合なのか
  • どんな被害が起こり得るのか

を簡潔にまとめ、会議で共有できるようにしました。

安全や品質の議題は、 感情論や不満が混ざると一気に方向性がブレます。

だからこそ、事実ベースで問題を認識してもらう ことを重視しました。

1-3 改善策は事前に用意し、議論を“前に進める”設計にした

アンケートには、 「問題点」だけでなく「改善策」まで書かれている意見は

ほとんどありませんでした。

そのまま会議に持ち込むと、 結局は文句の言い合いになり、

議論が前に進まないことが分かっていました。

そこで私は、S(安全)とQ(品質)の多数意見について、

事前に改善策を用意しておきました。

  • すぐ実行できる対策
  • 設備や備品の購入が必要な対策
  • 運用ルールを変えるだけで済む対策

こうした案をあらかじめ整理しておくことで、

会議中に「どうする?」と迷う時間をなくし、

議論を“前に進める”状態を作ることができます。

本来であれば、 購入が必要な対策については

Excelに“購入リンクを貼る列” を追加し、

会議後すぐに発注できるようにしたかったのですが、

今回は 紙で配布して立ち会議にしたため、リンクは貼れませんでした。

ただし、紙で配ったことで

  • 編集に気を取られない
  • 思いつきの修正が入らない
  • 不平不満が出にくい
  • 議論が目的からブレない

というメリットがあり、 45分で議論をまとめるには最適な方法でした。

会議後に、購入が必要な対策については

Excelにリンク列を追加して整理し、

実行フェーズに移す準備を進めました。

1-4 決定は“多数決”で行い、思いつき会議を封じた

改善策の選定は、 その場で多数決 をとりました。

  • 声の大きい人に左右されない
  • リーダーの気分で決まらない
  • 全員が納得しやすい
  • 決定が早い

多数決は、現場の民主的な意思決定として非常に有効です。

その結果、 重点項目の対策案を全員で共通認識することができました。

これは改善活動において、最も重要な成果です。

1-5 紙で配布し、立ったまま45分で会議を終えた

今回の会議は、あえて

  • 紙のフォーマットを配布
  • 立ったまま実施

というスタイルにしました。

パソコンを開くと、 数名が“編集”に意識を奪われ、

ツールが目的化してしまうことが多いからです。

紙であれば編集できないため、 議論が目的からブレません。

さらに立ち会議にすることで、

  • 不平不満が出にくい
  • 脱線しない
  • 決定が早い

という効果があり、 45分で議論をまとめることができました。

第2章:まとめ── デジタル化よりも先に必要だったのは“ロジカルな進め方”だった

今回の改善活動を通じて強く感じたのは、

デジタル化が進まない理由はツールではなく“進め方”にある ということでした。

Teams や PowerApps を使ってアンケートを集めても、

集計されず、議論に使われなければ意味がありません。

どれだけ便利なツールを導入しても、

ロジカルな運営がなければ、会議は結局“思いつき”で進んでしまいます。

私はアンケートを層別し、

S(安全)→Q(品質)→D(効率)の順に多数意見を整理し、

改善策を事前に準備して会議に臨みました。

紙で配布し、立ったまま45分で議論したことで、

不平不満や脱線が起きず、 重点項目の対策案を全員で共通認識することができました。

特別なスキルや高価なツールは必要ありませんでした。 必要だったのは、

  • 優先順位をつける
  • データで話す
  • 対策案を用意する
  • 多数決で決める

という、シンプルでロジカルな進め方だけでした。

デジタル化は目的ではなく手段です。

まずは “ロジカルに進める仕組み” を整えることが、

デジタル化を活かすための第一歩だと実感しました。

この記事が、 あなたの職場の会議や改善活動のヒントになれば幸いです。

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