『真夜中の徘徊者』は、2003年(スペシャル3) 主演:阿部寛さん、
共演に塚地武雅さん(ドランクドラゴン)で放送されました。
歴代ランキングで「顔の道」に次ぐ、
第2位の最恐エピソードとして挙げられることが多いです。
怖さの質も違いますが、私は個人的にこれが断トツ一番怖い作品です。
視聴者の間では、「今でもフラッシュバックする」「見たくないほど怖い」
と語られる記憶に残る恐怖体験で、
舞台となる施設の空間構造と演出が、
逃げ場のない恐怖を巧みに演出しています。
そしてそのあらすじは次のようになっています。
《主人公・小山(阿部寛)は、健康診断の結果を受けて、後輩(塚地さん)共に、
旧校舎のような施設で行われる「断食ツアー」に参加する。
夜、トイレでタバコを吸っていると、廊下から車椅子の軋む音が響く。
現れたのは、車椅子を引く看護師らしき霊。
翌日、小山は施設内で婚約指輪を拾うが、
それが霊の執念と関係していることを知る。
夜になると再び看護師の霊が現れ、車椅子を引きながら、
長廊下をどこまでも追いかけてくる。
トイレの個室に隠れるように逃げ込むも、気づかれ扉を激しく叩かれる。
トイレの下すき間から指輪を投げ瞬間、静寂が訪れたので、
一難去ったかと一息ついて、振り返ると、
トイレの上のすき間から、目を剥いた看護師がすぐ目の前に――『ギャーッ!!』》
どうですか。
この逃げられない描写は想像しただけでも恐ろしいですよね。
この恐ろしい描写ができるロケ地、多いに気になりますよね。
公式にはロケ地の詳細は明かされていませんが、
ロケ地候補のなかから、推測できる要素を比較検討するみとにしました。
ドラマの構造上きわめて必然的に病院が選択されます。
またドラマ内での描写、また現役の病院では撮影が困難なことから
自然と旧病院に限定されます。
そこでまずにその描写と類似していると考えられる、
旧病院の候補を洗い出したいと思います。
その上で、演出適性、協力体制、制作効率、当時の実績から、
ロケ地となった旧病院の特定することにしました。
そこで調べる内容を次にまとめました。
さあみなさんで、いっしょに確認しましょう。
ロケ地候補となる旧病院の洗い出し
ロケ地となった旧病院の特定
『ほん怖』で最恐の『真夜中の徘徊者』についてロケ地のネタバレ!!についてのまとめ
ロケ地候補となる旧病院の洗い出し
『真夜中の徘徊者』制作の初期の作品です。
そして初期段階では、地理的・予算的制約を踏まえ、
関東近郊の廃病院を広く調査するのが一般的です。
その廃病院のなかで、
特に他の廃病院より長い廊下をもっている病院を
洗い出しました。
それが次の病院です。
表.1『真夜中の徘徊者』ロケ地候補となる廃病院の洗い出し一覧
候補地 | 所在地 | 特徴 |
---|---|---|
旧伊東病院 | 静岡県伊東市 | 特に廊下の長さが壁の状態も酷似・3階立て |
旧東鷺宮病院 | 埼玉県久喜市 | 廃墟化した病院。 |
旧小峰病院 | 東京都八王子市 | 廃病院として有名。 心霊番組で使用例あり。 |
旧野木病院 | 栃木県野木町 | 廃墟系Youtubeで人気。撮影可能。 |
全体的に郊外の病院というイメージです。
旧病院に辿りつくまでも、
ロケハンは重い雰囲気なんじゃないでしょうか。
それが心霊番組で使用例ありっなんてところで
撮影だったら、
私だったら無理ですね。
ロケ地となった旧病院の特定
これら4つの旧病院について、演出適性、協力体制、制作効率、実績(当時)
について比較検証しました。
表.2 ロケ地候補について一致率の評価一覧
演出適性 | 協力体制 | 制作効率 | 実績(当時) | |
---|---|---|---|---|
旧伊東病院 | 〇廊下・照明・階段が映像と一致。 | 〇伊東市または 管理法人との 交渉可能。 | 〇機材搬入・ スタッフ動線が 確保可能。宿泊施 設も近隣にあり。 | 〇2000年代に 複数作品で使用。 病院として現役だっ た時代もあり。 |
旧東鷺宮病院 | △廊下は一致するが 階層構造が異なる。 | ×撮影実績不明。 YouTebe以外での 使用例なし。 | ×アクセスは良好だ が、施設内動線が 狭い。 | ×使用履歴不明 |
旧小峰病院 | △雰囲気はあるが、 構造が不明瞭。 老朽化で演出制限あり。 | ×管理者不明。 撮影許可の履歴なし。 | ×都内住宅地に隣接。 搬入困難。安全性低い。 | ×映像作品での使用履歴 なし。 |
旧野木病院 | ×空間が狭く、 演出の自由度が低い。 | ×撮影協力体制無なし。 個人管理が不明。 | ×地方でアクセス 困難。安全管理も 不明。 | ×廃墟系映像以外の 仕様例なし。 |
他の候補地も一部の構造は似ていますが、
映像の空間適性・協力体制・制作効率・実績の4要素が
揃っているのは旧伊東市民病院のみです。
また特に「白目のナースが現れる廊下」は、
奥行き・照明・壁面の質感が完全一致、
階段のシーンでは、手すりの形状と壁のタイル模様まで
一致しているとの報告もあります。
したがって、ロケ地としての信憑性は極めて高いと判断できます。
よってロケ地は旧伊東病院と特定しました。
旧伊東病院は、ほん怖の作品、及び他の怖いドラマの撮影に
何回か使用されているようなので、
『真夜中の徘徊者』の映像をよく見ていたただいて
どんな作品で旧伊東病院が使われていたか、
確認するのも面白いかもしれませんね。
『ほん怖』て最恐の『真夜中の徘徊者』についてロケ地のネタバレ!!についてのまとめ
●ドラマの構造上きわめて必然的に旧病院が選択されます。
そして地理的・予算的制約を踏まえ、
関東近郊の廃病院にしました。
その廃病院のなかでも、特に他の廃病院より長い廊下をもっている、
肺病院を洗い出しました。
そのロケ地候補が、旧伊東病院(静岡県伊東市)、旧東鷺宮病院(埼玉県久喜市)
旧小峰病院(東京都八王子市)、旧野木病院(栃木県野木町)です。
●そしてこの候補について演出適性、協力体制、制作効率、実績より、
ロケ地は旧伊東病院と特定しました。
以上『ほん怖』で最恐の『真夜中の徘徊者』についてロケ地のネタバレ!!
についてのまとめました。
なおこれを機に旧伊東病院に行ってみようと思っている方、
残念ですけど、すでに取り壊さています。
またせめてその跡地に踏み入れてみようにも、
管理地または再開発区域のため、立ち入り禁止区域になっているはすです。
また使用されていた医療廃棄物が土壌に残っている可能性があります。
これにより直接跡地を入り、長期滞在することは健康上危険かと思います。
そのため、公道からの外観観察のみ無難かと考えられます。
あっとそれからぜったい明るい時間帯にしてくださいね。
さらに空間の記憶に敬意を払い、静かに観察しましょう。
心霊的な雰囲気を感じやすい人は精神的準備も忘れずに。
そしてゆっくりとドラマの余韻に浸ってみたらよいのではないでしょうか。
最後までお付き合い頂き、ありがとうごさいました。
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