京都国際はなぜ負けた?大差で敗れた敗因はどこに?調査分析してみた(夏の甲子園2025)

スポーツ

京都国際高校野球部は、

1999年の創部2年後2001年に甲子園初出場という、

近年急速に全国的な注目を集めている強豪校です。

そして昨年2024年の夏の大会では関東第一を破り初優勝しています。

惜しくも春のセンバツの出場機会は逃したものの、

今大会では、2大会連続優勝を狙っており

特に2回戦では優勝候補としては同格の健大高崎6-3で下し、

さらに優勝の可能性が極めて大きいと考えられていました。

その京都国際山梨学院11-4大差敗れました。

そのときのスコアは次の通りです。

123456789
京都国際1000000124
山梨学院05003120×11

なお京都国際西村一穀投手といえば、最速146km/hの剛速球とチェンジアップ

同じフォームから投げ分ける投手で、

そのチェンジアップは高校生が打つのは不可能といわれるほど評価されおり、

勿論ドラフト上位候補です。

そして昨年の夏の大会の防御率が0.00

山梨学院と対戦するまでの防御率が0.00

不敗神話を持ったまま、

この山梨学院戦に臨んだのです。

ですからいきなり11点も得点されたことが信じられません。

そこでなぜ11点も得点されたのか調べてみようと思います。

また山梨学院の菰田陽生投手も最速152kmのプロ注目の投手ですが、

京都国際清水詩太選手を軸とする勝負強い打線が、

4点に抑えられてのは、

なぜだったのでしょうか。

そこで調べる内容を次にまとめました。

さあみなさんでいっしょに確認しましょう。

1.得点と投手交代のポイント

2.敗因1:なぜ11点も得点されたのか

3.敗因2:なぜ4点しか得点できなかったのか

4.京都国際なぜ負けた?大差敗れた敗因はどこに?についてのまとめ

1.得点と投手交代のポイント

得点のポイント

表.得点の流れ一覧

イニング京都国際山梨学院得点の主因
110清水の内野ゴロで先制
205横山の同点HR+連打+悪送球
300西村が立て直す
403菰田のタイムリー三塁打など
501死球からの連打で追加点
602継投後も流れ止められず
700京都国際反撃できず
810清水のタイムリー
92×猪俣のタイムリーで粘る
411

投手交代のポイント


【京都国際】(西村 → 酒谷)
交代タイミング:5回途中
西村は2回・4回・5回に大量失点し、計9失点で降板
酒谷は6回以降を担当し、2失点ながら試合を締める役割


山梨学院(菰田 → 檜垣)
交代タイミング:4回表 二死一二塁
菰田は序盤からテンポ良く投げ、4回途中で交代
檜垣は中盤以降を無失点で抑え、京都国際の反撃を封じる

山梨学院が京都国際を0に抑えたにもかかわらず、

山梨学院の吉田監督が、

(菰田投手が本調子でないな。)

と思ったら、すぐ檜垣投手に変え、

一塁手として菰田投手をベンチに下げず、温存したのは、

山梨学院の通常のパターンで余裕の戦術なのでしょう。

京都国際が、『まさか西村が打たれるなんて・・・』

というショックと焦っているさなかでの投手交代は、

より効果的と考えられます。

それに反し、京都国際西村一穀投手を軸として守備力で戦ってきたチームで、

西村投手が大量得点されるなど、まったの想定外だったでしょう。

ですから今まで西村投手に外野を守らせて温存する実績がないため、

とりあえず西村を変えるという選択枝が選択枝がなかったのだと考えられます。

京都国際の小牧監督には、

思い切って西村をあきらめて、

他の投手で挑戦するそれがいつかという選択枝しか

なかったのでしょう。

2.敗因1:なぜ11点も得点されたのか

西村一穀投手が、今までの精神的、肉体的疲労の蓄積により、

球速が低下したことが、直接的な原因だったと考えられます。

①西村一穀投手の不調

球速の低下

本来は、回を追うごとに球速が上がり、

ストレートの平均の球速は、平均143~146km/hになるはずが、

今回の不調により、139~142km/hほどになった。

山梨打線からすると、この4kmほど低下により、打ち頃の球になってしまった。

山梨学院の吉田監督も、インタビューで、

西村投手のウォーミングアップから立ち上がりをみて、

(あれ、西村くん今日は球が走っていないな。

多分本調子でないのだろう。

よし、今日は思いって切っていこう。)

と決めたそうです。

そうなると、それまでの平均打率が4割を超える山梨学院の強力打線なので、

監督から状況を聞いて、指示されたら、

余裕を持って打席にも入れたでしょう。

チェンジアップが機能しなかった

 チェンジアップが機能しなかった構造的要因として次のことが、

考えられます。

・【 ストレートの球速低下

通常より球速が落ちたことで、

チェンジアップとの「緩急差」が縮小し、

打者にとってタイミングが合わせやすくなり、凡打を誘えなかった 。


・【制球の乱れ

西村投手本人も「チェンジアップはコントロールできていたが、

抜けていた場面もあった。」

と振り返っています。

抜け球が増えると、打者が見極めやすくなり、配球の意図が崩れます。


捕手との配球戦略のズレ


捕手・猪股選手は状況に応じてスライダーへの切り替えを試みた場面もあり 、

チェンジアップに頼りすぎず、

他球種で目線を変える必要があったと考えられます。

西村投手について、今後大学、またプロを進んでいくと考えられますが、

今回のような疲労の蓄積だけでなく、

調子が悪くいつもより球速が低下するときは、

今後必ずやってくると思います、

そのため球種を増やし、状況に応じて対応の幅を広げた方が、

良いと考えられます。

さらにフォークも取り入れ、ストレート、フォーク、4チェンジアップ

この2つの投球で三振率を挙げます。

そしてこの2種でコーナーワークが格段に広くなります。

さらにシンカーを習得することで凡打が築けます。

早いカウントで打たせて取る、省エネ投法が可能です。

これだけで、投球の幅が格段に広がり、

状況に応じた投球パターンが広がるのではないでしょうか。

それに西村一穀投手の場合、

同じ手の振りでボールの握りだけを変えて、

これだけの球種を投げることが可能になるかもしれません。

そうなるとプロの選手でもそう簡単に打てないと考えられます。

②投手交代のタイミング

できれば3回途中から西村選手を一時替えて、

山梨学院打線の目線をずらす必要があった。

小牧監督は西村選手の状態を考え、早めに投手交代をしてほしかったです。

小牧監督は「選手の自主性を尊重する指導」を貫いており、

試合中の判断も選手に委ねる場面が多いことで知られています。

ただし今回のようにチームの核となる西村投手が打ち崩される経験はなかったので、

監督の独断で、思い切った継投策をしてほしかっでです。

3.敗因2:なぜ4点しか得点できなかったのか

菰田投手の152km/hで質の重い豪速球と、檜垣投手のストレートとスライダー、

そしてカットボールも、京都国際打線を沈黙させて要因の一つだと

思いますが、特に次のことが特に原因と考えられます。

京都国際の精神的重圧

「連覇」というプレッシャーの中で、

打者の集中力や判断力に揺らぎがでた。

特に中盤以降は、焦りから打撃が粗くなる傾向が見られた。

そしてやはりチームの核となる西村投手が打ち込まれた、

精神的ショックが大きいのだと思います。

さらには主軸である清水詩太選手が、

今大会打率1割台と不振だっため、

各打者は自分がなんとかしなければと

気負いすぎ、空回りしてしまった部分もあるのだと思います。

京都国際はなぜ負けた?大差で敗れた敗因はどこに?についてのまとめ

敗因1:なぜ11点も得点されたのかについては、

①まず西村一穀投手の不調です。

球速が通常より低下したことで、

山梨打線にとって打ち頃の球となってしまい、

緩急の幅が小さくなり、チェンジアップが機能しなかったことです。

さらに、他の配球に変えるチャンスもありましたが、

チェンジアップに固執してしまったことです。

投手交代のタイミングが遅すぎたことです。


3.敗因2:なぜ4点しか得点できなかったのか

特に次のことだと考えられます。

京都国際の精神的重圧と考えられます。

「連覇」というプレッシャーの中で、次の状態に陥ったためと考えられます。

打者の集中力や判断力に揺らぎがでた。

特に中盤以降は、焦りから打撃が粗くなる傾向が見られた。

京都国際なぜ負けた?大差敗れた敗因はどこに?についてまとめました。

次の春のセンバツに、京都国際はきっと出場するでしょう。

すでに西村投手がいないなか、

どんな投手の起用法になっているか、

どんな打撃陣になるのか、とても気なります。

ただ今回の負けを糧に、京都国際はさらに強豪になって、

甲子園に帰ってくるのは言うまでもありません。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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