堀越啓太(ほりこしけいた)投手は、東北福祉大の投手で、
今回のドラフトで大注目の選手です。
彼のアピールポイントは剛速球で、164km/hを計測しています。
トレーニング施設での計測であり、公式戦での記録ではないため、
大学公式記録とは認定されていません。
現在大学記録は、佐藤幻瑛投手(仙台大現在3年)の159km/hが最高記録です。
もしこの記録が公式であったのなら、大学新記録です。
プロ野球(NLB)であれば、最速記録は大谷翔平選手の持つ、165km/h
が最高なので、それに継ぐということになります。
それはドラフトの目玉になりますよね。
しかし堀越啓太投手は高校3年生のときにとても苦い経験をしているのです。
当時は、高校時代(花咲徳栄高)の控え投手で、
最速147km/hの右腕としてプロ志望届を提出しています。
サイドスローの本格派として注目されるも、
安定感に欠けていたため、
プロからの評価は伸び悩み、
2021年のドラフトで指名漏れをしています。
この屈辱のリベンジのため、大学での成長を誓い、
フォームもオーバースローへと大きく改良し、
現在はプロ注目の選手に成長しています。
そんな堀越啓太投手について、
指名漏れ時に対し現在はどれほど違うのか、
その成長度合いを調べてみたいと思います。
またもともと180cm以上の恵まれた体格の持ち主ですが、
どうして160km以上の剛速球が投げられるようになったのか、
その秘密も調べてみようと思います。
また安定性に欠くといわれている、一番の要因は、
コントロールです。
大学時代にコントロールは向上したようですが、
まだ課題が残ります。
そこで現在までどのようにしてコントロールについて克服してきたのか
今後どのように対応していくのかについても
調べてみようと思います。
以上調べる内容を次にまとめました。
さあみなさんでいっしょに確認しましょう。
堀越啓太投手の指名漏れ時と現在の違い
160km越えの秘密
コントロール対策
堀越啓太投手についてまとめ
堀越啓太投手の指名漏れ時と現在の違い
その違いを次のような表について比べてみました。
表.1 高校時と大学4年時のパフォーマンス値比較
指標 | 高校時 | 大学4年時 |
---|---|---|
球速 | 147km/h | 157km/h(公式戦) 164km/h(非公式) |
防御率 | 不明(控え中心) | 0.00(大学選手権) |
四球率 (BB/9) | 推定3.5~4.0 | 3.00(大学選手権) |
自責点 | 不明 | 0(大学選手権) |
脱三振 | 推定6.0~7.0 | 15.0(大学選手権) |
ボールの回転数 | 非公開 | 推定2300rpm ~2500rpm |
大学4年時の防御率、自責点0は投手として総合力が高い証ですよね。
現状制球力についてはまた述べますが、
球威・球速・変化球の質が高く、打者を抑えていること
配球やテンポが良く、守備との連携もスムーズということがいえます。
実際堀越啓太投手は力感のないフォームから、
150km/hを連発するため、打者に考える余裕を与えないようです。
また投球テンポがいいので、
守備がテンポに乗りやすく、エラーしにくくなると、
スカウトの評価も高いようです。
またさきほどの四率について大学4年時3.00(大学選手権)は、
高校のときと比べると確かに向上してますが、
安定した制球力と評価されるには、
1.50~2.50はほしいですよね。
しかしなんといっても大学4年時の脱三振15は凄い!
高校時の倍のイメージです。
圧倒的な支配力ですよね。
またなんといっても速球の質の凄さの尺度である
ボールの回転数が凄い!!
NLBの平均が、2000~2100rpm
MLBでも2350~2400rpmですから、
MLBの平均以上ですよね。
なおドジャースの佐々木朗希投手が2400~2500rpmですから、
なんだほぼ互角じゃないですか。
ボールの軌道のイメージとしてはホップしていくボールということです。
だから回転数が高いほど、打者が打ちにくい軌道になるということです。
とにかく高校のときに比べ飛躍的に成長していることが、
これらのパフォーマンス値からよくわかりますよね。
160km越えの秘密
トレーニングしていたらいつのまにか160km越えしていたというわけではありません。
そこには次のような明確な成長戦略と段階的なアプローチがあったのです。
①【 課題の明確化】
大学1〜2年:スピード強化に特化
「スピードにこだわる時期」として、球速アップに集中。
非公式ながら160km/h台を連発するまでに成長。
大学3〜4年:完成形の投球術へ移行 球速を維持しつつ、
変化球・制球・テンポなど「引き出し」を増やすフェーズへ
移行しました。
②【 フィジカルの強化】
身長184cm → 体重96kgへ増量(高校時は85kg前後)
下半身主導のフォーム改良により、地面反力を最大限活用。
これにより球速だけでなく、球威・再現性も向上していきました。
③【 フォームの再現性と力感の排除】
「力感なく150km/h台を連発できるフォーム」へ進化。
これにより 無駄な力を排除し、
効率的なエネルギー伝達が可能になった。
④【 精密なトレーニングと解析】
野球塾や大学施設でのモーション解析・回転数測定した。
これにより 自身のフォームや球質を数値で把握し、
科学的に精度く改善を繰り返すことができた。
すなわち160km/hは「構造的完成度」の結果ということになります。
堀越投手の160km/h超えは、単なる身体能力ではなく、
・課題の明確化
・フィジカルとフォームの最適化 、
・数値に基づく改善
という段階的な成長戦略と
複合的な構造が生んだ成果だと考えられます。
コントロール対策
大学時代の対策
160km越えを生んだトレーニングがコントロール対策に直結しています。
つまりそれは投球ホーム対策が効果的だったと考えられます。
これを踏まえた対策を次に明記します。
①【フォームの安定化と再現性の強化】
力感を排除したフォームに改良し、
リリースポイントのブレを減少。
これにより 球速を維持しながら、制球の安定性を向上しています。
②【体幹強化と下半身主導の投球動作】
体重を増やし(96kg)、地面反力を活かした投球へ。
このことが 投球動作の安定と制球力の向上に貢献しています。
③【変化球の精度向上と投げ分け】
スライダー・フォーク・チェンジアップの精度を高め、
状況に応じた投球術を習得しました。
④【精神面の成長と冷静な試合運び】
高校時代の指名漏れを糧に、
冷静なマウンドさばきを習得しています。
そして 四球や死球のリスクを減らす「大人の投球」
へと変化しました。
四球率3.0へ向上させるうえでも、
段階敵で複合的な対策があったのですね。
ここにさらに四球率1.5~2.0にするため、
次のような対策を計画していることが
考えられます。
今後の対策
今後四球率1.5~2.0にするには、次の対策を計画していることが、
考えられます。
①【フォームの再現性向上】
①ー1リリースポイントの安定化:
毎球同じ位置・角度でボールを放すことで、制球が安定します。
①ー2スロー映像・モーション解析の活用:
フォームの微細なズレを数値で把握し、修正します。
②【メンタル面の強化】
カウント別の冷静な判断力:
追い込んだ場面やピンチでの四球を減らす。
試合中の自己修正力:
制球が乱れたときに、すぐに立て直す力を養います。
そうですね。
四球率1.5~2.0レベルになると、
よりロジカルで科学的なアプローチと共に
実戦又は実践形式でのメンタル面の強化が
不可欠になってくるでしょう。
堀越啓太投手についてまとめ
●堀越啓太投手は、東北福祉大の投手で、
今回のドラフトで大注目の選手です。
彼のアピールポイントは剛速球で、非公式ですが164kmを計測しています。
しかし堀越啓太投手は高校3年生のときにとても苦い経験をしているのです。
サイドスローの本格派として注目されるも、
安定感に欠けていたため、
プロからの評価は伸び悩み、
2021年のドラフトで指名漏れをしています。
この屈辱のリベンジのため、大学での成長を誓い、
フォームもオーバースローへと大きく改良し、
現在はプロ注目の選手に成長しています。
●堀越啓太投手の指名漏れ時と現在の違いについて、
すべてにおいて現在は指名漏れ時(高校生当時)に比べ大きく飛躍していますが、
特に顕著にわかるのが、
まず球速で高校生時147km/h
大学4年時157km/h(公式戦) 164km/h(非公式)
次四球率で高校生時3.5~4.0 大学4年時3.0
さらに脱三振は高校生時6.0~7.0 大学4年時15.0となっています。
●160km越えの秘密は、
①【 課題の明確化】大学1~2年時のスピードなど
②【 フィジカルの強化】 体重増加し、下半身主導のフォームへ
③【 フォームの再現性と力感の排除】 無駄なエルネギーを排除し、
効率的なエネルギー伝達を可能にしたこと
④【 精密なトレーニングと解析】
大学施設でのモーション解析・回転数測定し、
精度の高い改善を繰り返すことができた。
このように段階的な成長戦略と
複合的な構造が生んだ成果だと考えられます。
●コントロール対策について、
大学時代の対策としては、
①【フォームの安定化と再現性の強化】
②【体幹強化と下半身主導の投球動作】
③【変化球の精度向上と投げ分け】
④【精神面の成長と冷静な試合運び】
が考えられます。
今後の対策としては、
①【フォームの再現性向上】
②【メンタル面の強化】が考えられます。
以上堀越啓太投手について調べてみました。
堀越啓太投手、西武ライオンズの単独指名とかあるんじゃないでしょうか。
今後は日本を代表する速球投手、
そして近い将来MLBにも。
そんな期待を抱かせてくれる堀越啓太投手でした。
最後までお付き合い頂き、ありがとうごさいました。
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